10年後に消える職業??!! その2




10年後に消える職業について 続き

ピータードラッカーによれば、このように会社や事業の寿命が個人の労働可能寿命よりも短くなることは歴史上はじめてのことである。これまではひとつの仕事、たとえば印刷工になれば、一生そのスキルで食っていけた。しかし今では、スキルを身につけても、まだ働けるのに会社の方が先に寿命がきてしまう。

それは一生の間に、いくつもの異なる分野で異なる能力を発揮しなければならないという、まったく新しい時代に生まれたことを意味する。

出典成功者の告白 第一章見せかけの物語より抜粋 神田昌典

産業や職種にも消えゆくものと栄えるものがあり、労働市場の「進化」を理解するためには、マクロ的トレンドに照らして仕事を検討する必要がある。

出典CNN.co.jp : 消えゆく職種と伸びる職種 未来の仕事とは? – (1/3)

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■50%が失業? ITの進化で20年後に消えてしまう職業一覧

<コンピューターによって代替される可能性の高い仕事TOP20>
http://social-design-net.com/archives/9672
※ワースト10を抜粋

693位 新規顧客アカウント作成スタッフ
694位 写真処理労働者及び加工機オペレーター
695位 税務申告者
696位 貨物の荷積みスタッフ及び代理店
697位 時計の修理工
698位 保険引受け業務
699位 数理技術者
700位 裁縫師
701位 タイトル審査・調査
702位 電話営業

■2030年までに技術革新によって全ての仕事の50%が消滅する!!

技術というもの進歩は目覚しく、その影響はあらゆる分野に及んでいます。そして、技術革新によって多くの仕事が機械化・自動化され人間の仕事はなくなっていきます。

トルコのイスタンブールで開催された「TEDxReset」の講演の中で披露されたトーマス・フレイ氏のスピーチに、技術革新によって2030年までに現在存在している仕事の50%が消えてしまうという衝撃的なものがありました。

1.電力業界

現在の発電は、高価な上に非効率で一方向へのエネルギー供給しか行えません。しかし2030年では、既存の大規模発電所からの送電電力にほとんど依存せずに、エネルギー供給源と消費施設をもつ小規模なエネルギー・ネットワーク「マイクログリット」が普及することで大規模な火力発電所などは消えてしまうだろうといいます。「マイクログリット」でのエネルギー供給源は分散型電源であり、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、コジェネレーションなどを組み合わせたものです

消える仕事
・発電所の閉鎖
・多くの鉄道や交通機関で労働者が必要なくなる
・大規模な風力発電所、天然ガス、バイオ燃料の発電所は閉鎖(マイクログリッドは小規模エネルギー・ネットワークのため)
・電力会社の維持管理者(エンジニア)
・エネルギー網のメンテナンス(修理工)

2.自動車産業

運転は、時間、エネルギー、お金の無駄です。また、自家用車の稼働率は10%しかありません。毎年500万人が交通事故で死傷しています。しかし、自動運転車によってこれら全てが解決します。

未来では、自動運転車によって輸送技術は格段に進歩し、自動車の台数自体が減少します。さらに運転というものの再定義が迫られます。

消える仕事
・トラック、タクシー、リムジン、バスなどの自動車ドライバー
・ガソリンスタンド、駐車場、交通警察、交通裁判所
・交通事故によるケガ人に対処していた医師、看護婦
・ピザを代表とした宅配員
・郵便局の郵便物配達員
・宅配業者の宅配員(フェデックス、ヤマト、佐川などの宅配員)
・自動車製造業者など

3.教育

サルマン・カーンの語る「ビデオによる教育の再発明」のように、これからはインターネット上にある教材で学習し、自力で勉強できるようになります。このシステムが普及すれば、これまでのような画一的な学校の授業は不要となります。体系化された学習システムを教師ではなくコンピュータから学び、専門的で複雑な問題だけを専門の教師から学ぶようになるでしょう。また、わざわざ高い授業料を払って学校に行かなくても同じ内容を低価格で学ぶことができ、自分には必要のないくだらない授業を聞かなくてもよくなります。

消える仕事
・教師
・トレーナー
・教授

4.製造業

立体的なものを製造できる3Dプリンター技術の進歩によって、これまでのようなネジでとめたり、溶接したり、塗装したりという仕事は不要となります。また、大企業にしか作れなかったものも、中小企業でも製造可能となりあらゆるものが3Dプリンターで製作されるようになるでしょう。それは、自動車や機械などは言うに及ばず、衣服などを扱う軽工業から建築などの建設業、あるいは食品産業といったあらゆる産業で応用が可能です。

また、この3Dプリンター技術によって「店で商品を選らんで買う」という概念も消えさり、未来ではネットでボタンを押せば、工場で自動的にあなたのサイズにピッタリの製品が必要な数だけ作られて配送されます。そのため、ほとんどの製造業者と小売業者の仕事はなくなりますが、製品の設計やデザインなどの需要が拡大します。

消える仕事
・衣類メーカー、衣料品小売業者、靴メーカー、靴の小売業者
・建築資材、木材、石、石膏、砂利、コンクリート、その他多くの建設産業者
・あらゆる製造業者、小売業者

5.ロボット

人間の労働を代替してくれる究極の機械装置ロボット。日進月歩の開発により、より複雑でより多機能なロボットが多く生み出されています。それらは最終的に、人間の仕事の全てを行ってくれるようになるでしょう。

高性能ロボットの開発によって、ほぼ全ての物理的な仕事をロボットが行うようになり、人間の仕事は精神的、知的なものに集中します。

消える仕事
・漁師ロボットによって漁師は消えます
・農業ロボットによって農家は消えます
・検査ロボットによって検査官は消えます
・兵士ロボットによって兵士は消えます
・3Dプリンターから出てくる建築資材をロボットが組み立てて家を建築するようになり大工は消えます
・ロボットがロボットを製造するようになります

■10年後に「食える仕事」「食えない仕事」~グローバル化で職の72%は消える。

(1)重力の世界

・グローバルの最低賃金水準に修練されていく

・平均賃金が日本の20分の1のインド人、中国人との勝負

・低付加価値なグループカラー職種が多い

(2)無国籍ジャングル

・世界70億人と仁義なき戦い

・超成果主義の世界

・勝ち残れば青天井

・才能も運も必要

・顧客と直接接点のない業種が多い

(3)ジャパンプレミアム

・日本人ならではの高いサービスマインド、職人気質、チームワーカースピリッツを活かす

・「同じ日本人」という信頼感を活用した対面サービス

・営業マンや旅館の女将など

(4)グローカル

・日本人の強みを活かしつつ、高付加価値スキルで勝負

・日本市場向けの高度専門職

・高度な日本語と日本での人的ネットワークを活かす

■コンピュータの発達でなくなる仕事、残る仕事

トラック・タクシー運転手は不要になる?
トラックの運転手は周囲の環境から視覚、聴覚、触覚に訴える様々な情報を受け取って処理しながら運転している。これを機械化するためには、ビデオカメラやセンサーを使って膨大な情報を収集し、プログラミングしなければならないわけだが、実際の車道は、右折一つ取っても関与する要素があまりに多く、運転手の行動を再現できるルールを定めることはできなかったのだ。
しかし2010年、グーグルが公式ブログを通して、トヨタ・プリウスを改造した完全自動運転者でアメリカの道路を1600km走破したと発表した。混雑した道路での自動運転という極めて困難なタスクが、コンピュータによって可能になりつつあるのである。

出典コンピュータの発達でなくなる仕事、残る仕事 – ネタりか