モンテッソーリってなにをするの?
モンテッソーリ教育として、幼児期にする具体的な動作、教材の例を挙げてみます。
●にんじんを切る・・・子どものために小さなナイフ(絶対、指とかが切れないもの)、まな板、皮むき器、ボールが用意してあります。子どもは、まずボールに水を汲む作業から始め、次にニンジンをその中で洗い、皮をむき、ナイフで好きな大きさに切る。
●ボタンつけ・・・大きなボタンと針、小さな布とそれを押さえおく刺繍用の止め輪。
●コルク板に様々な形をした穴あきプラスチックを画鋲で止め、飛行機、人形などの形にしていく。
●大きいビーズにモールを通して首飾りや腕輪を作る。
●さまざまな大陸の地図に国別に色を塗る。(最後に先生が、国の名前を一緒に書きこむ。)
●トレーシングペーパーを使って、アルファベットを写していく。
●動物の名前と、その動物の最初のアルファベット文字合わせ。
●10種類くらいの野菜や果物を切り、切った側面を絵の具につけてハンコウのようにペタペタ模造紙に様々な形を押しつける。
●ミニチュアサイズの恐竜と、恐竜の絵カード合わせ。
●プレイ・ドウ(色付き粘土)の工作道具をつかった遊び
●天気の良い日は、毎日1時間くらい自由な外遊び
■ 感覚教育
モンテッソーリは、子どもは3歳から6歳の間に、視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚の五感が著しく発達する特別な時期があることに気付きました。感覚の発達は知的活動の基礎となるので、モンテッソーリ教育の中でも特に重要視されています。
【教具の例】
■円柱さし・・視覚・・大小、高低、太細などを識別
■触覚板・・触覚・・粗さ滑らかさなど識別
■音感ベル・・聴覚・・音の高低
■ 言語教育
コミュニケーション力は社会生活の基礎であり、また、思考の道具である言語は人間にとってとても大切なものです。「話す」「書く」「読む」だけではなく「文法」まで学びます。
【教具の例】
■絵合わせカード・・果物、動物、乗り物のようにテーマが決まっている。例えば、果物の場合、りんごの絵を描いたカードが2枚、バナナの絵が2枚というように同じ絵のカードが2枚ずつあり、一方は名前入り、他方は名前なし。(2枚×6~7)そして「りんご」「ばなな」と書かれた名前だけのカード(6~7枚)がある。
■50音並べ・・50音表の1字1字がバラバラのパズルになっている
■ 算数教育
数を表す要素には三つの形態があり、モンテッソーリの算数教育では、これらを三者と表しています。具体的に感覚で捉えることのできる物「量物」、その量物を言い表す時に使う「数詞」、書き表す時に用いる記号の「数字」の三者です。これらの三者が一致して初めて数量概念を身につけたと判断します。
例えば、数量「●●●●●」を量として捉え、数詞「ご」と言い表すことができ、数字「5」と書き表すことができるようにします。
ドッツ式もこの算数教育にあたりますね。
【教具の例】
10進法のビーズ |
■10進法のビーズ
10進法の1はビーズ1粒
10はビーズ10粒(針金に10粒のビーズを通したビーズの棒1本)
100はビーズの棒100粒(10本のビーズの棒でできた正方形の板)
1000はビーズ1000粒(ビーズの板10枚でできた立方体)
■算数棒と数字カード
■切手遊び
■ 文化教育
動植物、地理、地学、歴史、道徳(宗教)、音楽、体育、美術などが含まれます。生命の神秘への興味や芸術に関する表現力など多岐にわたった能力を育みます。
【教具の例】
■太陽系の惑星の模型
■世界地図、日本地図パズル
■動植物の絵カード
どれも参考になりますね!家庭でできる教育に100均などの素材を使って作り、どんどん取り入れましょう!