日本伝統の文様と意味が奥深い!日本人なら知っておきたい6つの文様!




少し前にテレビで話題に上がった日本伝統文様のデザインのお守り。好きな模様と希望の祈願内容を自分で選んでカスタマイズできる「OMAMO」というブランドです。東京の若いお寺の住職さんが、考え出したものですでに相当売れているそうですよ。

お面白いし、いいですね。やっぱり日本人であるとこは嬉しいし、昔からなんとなく目にしたこともある古代文様は日本人にとってなじみある模様であるはず。

折り紙なんかでよく使われていますが、きれいだな~と思ったことはありませんか?実はこれ、それぞれに元になるモノと意味があるのだそうです。

それにしても沢山あるんですね~

日本古代文様

特に縁起の良いとされる文様を解説してみます。

青海波(せいがいは)

日本古代文様

5つの線が波打って見えますね。扇状のゆるやかな波が、「大海原に繰り返される穏やかな波のように平穏な暮らしがいつまでも続くように」という願いが込められた文様です。

平和が続きますように。幸せが継続しますようにといったところでしょうか。

七宝(しっぽう)

日本古代文様

七宝文様は永遠の連鎖と拡大を意味していて、円満・調和・ご縁の願いがこめられた吉祥文として現代でも親しまれています。

七宝(しっぽう)とは仏教の教典に出てくる七種類の宝のこと。

金・銀・瑠璃(るり)⇒ 青い宝石・ラピスラズリ
玻璃(はり)⇒ 水晶・クリスタル
硨磲(しゃこ)⇒ 千年生きるとされるシャコ貝
珊瑚(さんご)⇒ ピンクコーラル
瑪瑙(めのう)⇒ 縞状の鉱物

のことを指すのだそうです。

物事を円満に、人とのつながりを大事にしたいときに良いかもしれませんね。

籠目(かごめ)

日本古代文様

竹籠の編目を模様にしたもの。
正三角形を上下に重ねると、どこかで見たことのある…中国の!!

六芒星(ろくぼうせい、りくぼうせい)!

6角形の星のイメージですね。
これは、昔から悪いもの・邪を祓う力があるといわれ、魔除けとしても使われてきました。

籠目は六芒星が繰り返してできた模様なので、昔から鬼が嫌う象徴であり、また男性や子どもの精神が浮つくのから守ると言われてきたそうです。

 

(あみめ)

昔の漁師さんが仕事で使う網の模様をかたどったもの。インディアンのドリームキャッチャー同様、網に幸せをひっかけて、留まってもらうという考えからきています。

また模様が血管の流れに似ていることから、血の良く通った健康な人にという健康・長寿祈願によく使われます。

また同じ模様をくり返すことから「連続するもの」「永遠に続くもの」として、幸福が長く続きますようにという意味があるようです。

鱗(うろこ)

日本古代文様

三角形が連続してきた模様で、意外に私たちの身の回りでもよく見る模様かもしれませんね。

二等辺三角形を一単位とする幾何学的な模様で、このセットが上下左右に繰り返されたもの。
この模様は古い時代から、世界中で取り入れられてきたようです。紀元前からの古墳とか・・・^^相当古いですね。

主に魔除けに使われてきました。

三角形の連続文様は古くから病魔を表すとされると同時に悪霊を退ける呪性を持つとされ、近世になって鱗文と読んで厄除けの文様として使うようになりました。

かつては厄除けにと女性の心に住む鬼を戒めるために鱗文様の地紋の生地を用いたり美しい配色の鱗文の小紋染めや長襦袢や帯あげがありました。

麻の葉(あさのは)

日本古代文様

これも可愛らしい模様ですね。植物のツタのようですが形が大麻の葉に似ていることからこの名がついたそう。

大麻というと麻薬の悪いイメージがつく日本ですが、そのはるか昔から使われてきて、丈夫ですくすくとまっすぐにのびることから子供の産着などに使われてきた風習があったそうです。
昔の着物のモチーフにもよく見られますね。

また他にも、「梅」には安産祈願を。「亀甲」は長寿と永遠(模様の繰り返しから)を意味します。

相愛の意味を持つ「比翼紋」(江戸時代に流行った家紋で、相思の男女がお互いの家紋を組み合わせてつけた紋のこと)などなど、奥深い言葉と背景のつながりが沢山ありそうです。

日本伝統文様

まとめ

洒落た模様には、見た目の印象を愉しませてくれるだけなく、そこに込められた昔の人たちの知恵がつまった深いものが含まれているような気がします。

せっかく日本人に生まれてきたのだもの。日々の生活の中で、この模様を取り入れてみたいものですね!