演奏会に行かれる方はご存知だと思いますが、
オーケストラや室内楽の演奏会では、演奏が始まる前にチューニングといって、
楽器同士の音の高さを合わせる作業があるのですね。
このチューニングには、決まった音の高さを基準に演奏者が合わせているのですが、
現代の今はその高さの基準が442ヘルツ。
昔の周波数(ヘルツ)はどうだったのか?
これは、1858年には、フランス政府!が決めた周波数が435ヘルツ。
モーツアルトの時代は422ヘルツだったとか。
さらにさかのぼって、バロック時代は、415ヘルツとされていたのです。
ということは、年々高くなってきているのです。不思議ですね~
それは、どういう違いがあるのか?
音が高くなるとどういう風に変わるのか?
今とモーツアルトの時代以前の音の高さが、約半音ほどちがうのですが、
そうなると調性がまったく違うものになってきてしまうのです。
たとえば、ホ長調で書かれた曲は、いまだとヘ長調になってしまうのです。
演奏者からしたら変な感じですよね。
移調するにしても調性感がまったく違うものになってしまうというわけです。
でもわざわざ移調して演奏する必要はない
昔と現代の社会全体のスピードがまったくちがうので、
これはこれで、現在に生きる私たちが聴く音楽としては間違いではないという考えが定着しています。
実際に昔の時代の音の高さで演奏すると、現代人の私たちが聞くと
すこし間延びしたように聞こえるそうです。
また日本の伝統音楽の「雅楽」は、昔と同じ高さで演奏されているので
本当にその感覚がよくわかりますね。
(ゆったりすぎて、訳がわからない。眠くなっちゃう感じが・・・)
その昔の時代は、人々の生活のテンポが本当にゆーったりしていたのでしょう。
忙しすぎる今の日本人のテンポを考えるとうらやましい気がしないでもないですねぇ。笑
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