5月25日のオイコノミアより税金の経済学が面白かったので書いてみます。ゲストで山村紅葉さんが出ていたのですが、なんと彼女は大学卒業後に大阪の国税局で調査官として働いていたんだとか。驚きですね!
国税局がやるところは大きく分けて3つ。
その1
国内の税の公平なかけ方や管理
その2
税理士の適正な運営管理
その3
これが意外だったのですが、酒類業の健全な発達。このお酒の運営が上手くいくとそこにかけられる税金も管理できるということらしいです。
山村紅葉さんが国税庁に勤めたいと思ったわけ
この方まともなことを言っていましたよ。ちゃんと温められる一見正しい適切な量で税金を納めることによって、今日行くよ、社会福祉が充実し、また貧困や格差がなくなるので、大切な仕事だなぁと思ったのがきっかけだそうです。
トランプのスペードのエースの柄が派手なわけ

この元は、税金が支払われたという証書だったんだそうです。
1,700年代にイギリスがそのトランプ税をかけるようになったのですが、この印紙局が公式に出した偽造防止のためのデザインなんだそうです。
だから複雑なんですね。これは税金をちゃんと払っていますよーという印だったのです!
今は廃止されていますけれど。名残なんですねぇ。
日本でも1989年までトランプ等に間接税としてかかっていたそうです。また花札とか等々。
今は国税22種類と地方税の24種類があります。
中には見たことのない、とん税なんて項目も。
豚肉にかけられる税じゃないですよ・・・。
これは外国貿易船が日本に入港するときにかけられる税金のこと。
船の重量のトンからきているんだそうです。
税とは、みんなでお金を出し合って、警察や消防車等のお金を備えるということです。
いくら税金が使われている?
公立の学校へ1人が通学する場合
小学生はおよそ863,000円
中学生はおよそ993,000円
高校生はおよそ100万円
なんだそうです。相当かかってますね。
じゃあそれぞれの家庭に徴収しますよって言ったらもう学校に行けないですよね。
だから私たちは今まで相当の税金をかけていただいたと言う事です。
他にも医療費が11万8777円、警察と消防に3万9,981円、ゴミ処理に1万6,791円等がかかっています。
また信号機や橋、堤防などにもかかっていますね。
消防を使った例
非競合性とは、誰もが同じだけ消費できる。
例えば洋服はある人が来たら、他の人は切られませんよね。これは競合性があると言うこと。
消防サービスの場合は、受けるメリットは全員同じだけいくということ。
非排除性
特定の人を受給者から排除できない
例えば払ってない人の家に火がついてしまっても家さないければ周りにも移ってしまいますから消さないわけにはいかない。
でも中には払わない人もいますよね。
これはフリーライドと言う言葉があるのですが、これはただ乗り。費用は出さないけど利益は享受すること。
こうやってみんな払わなくなると消防署のサービス水準がどんどん下がってしまって世の中が安定しなくなるのである程度決めて徴収していかないと今の平和は保てないと言う事ですね。
納めた分だけ、ちゃんと自分に返ってくるようになっています。
マルサ!(調査査察)
査察官は全国で1,400人ぐらいいるのですが、身元を明かせられないのです。
例えば今まで家に見つけたもので、段ボールの中に万札が見つかったなど、こういうことを見つける仕事なんですね。ある意味、推察力が必要な仕事でもありますね。
税金はなぜ高く感じるのか?

そもそも税金は種類が多すぎて、何に使われているのかよくわかっていない人も多いですよね。
では自分の納めた税金の使い道の1部を指定できたらどうでしょうか?
税金に対する感覚も変わってくるのでしょうか?
例えば今の高齢化社会で高齢者にかかる税金をかけようといい動きがありますが、税金を納めるの働いている人=若い人ですよね。
一部でもいいから自分が納める税金を指定できたら、納める意識が少しは変わってきますよね。
税の三原則
公平、納める人が不公平だと感じない
中立、人の行動が変わらないように
簡素、手続きが難しくならないよういに。
所得税に関しては公平という考え方があって、
税を負担する能力が同じ人がいたら同じだけの税金を払うと言う水平的公平と言うものと
もう一つは税を負担する能力の高い人と低い人がいたらより高い人がより高い税金を払うというものを垂直的公平と言います。
問題です!年収800万円の人の所得税はいくら?
195万円までは税率が33パーセントになるのですね。
年収800万円の人が
給与所得控除が200万円
基礎控除が38万円
社会保険料が大体120万円とすると
800万円から引いたものの442万円が課税対象になります。
では442万円にかかる所得税はいくらでしょうか?
税率が330から695の間に入るので所得税率が20パーセント。
ここで20パーセントかけるなと思ってたりするかもしれませんが、
この計算の仕方は442万円のうち、まず195万円だけを考えて195万円の5%をかける。
課税対象442万円の場合
0から195万円は税率5%… 97,500円
195万円から330万円は税率10%… 13万5,000円
330万から442万は税率20%… 224,000円
合計456,500円が税金なんですね。
これは公平性がありますね。
なので収入が多いからといって自分だけが多く払うと言う訳では無いのですね。
累進課税の仕組みも社会状況にあわせて変わってきています。
そういうことを知らない人が多いのでなぜそれをもっと知らせる方法がなかったのかなと疑問に思いますよね。
今巷では無駄な広告などがたくさん溢れている中で、こういった基本的なことを広報でも何でもいいので声にするべきですよね。
具体例
Aさんは20歳から60歳まで40年間年収400万円で働きました。生涯収入は1億6千万。所得税は1490万円です。
Bさんは35才の時に発表した小説が大ヒットしてこの年8200万円を手に入れましたがそれ以外の39年間は年収200万円でした。
生涯収入を得さんと同じ1億6千万円ですが、所得税はおよそ3,610万円とAさんのの2.5倍!
Bさんのように収入が変動しやすい職業は意外と多いのです。
例えばプロスポーツ選手、作家、作詞家、作曲家、漁業、のり養殖などなど
生涯年収が一緒なのに、所得によって変動があって収める税金が変わるとなると不安にもなりますよね。
制度を知ると節税できる?
収入の変動が激しい人の税金の負担を緩和する、平均課税制度と言うのがあるそうです。
条件:変動所得と臨時所得の合計がその年の総所得の20%以上であること
通常は所得全体に累進税率をかけるのですがこの平均課税はまず所得を5分の1に割り、そこに計算をかけます。
計算例
Bさんが通常の累進課税を適用した場合、所得税はおよそ3,200万円
平均課税制度利用した場合
?8200万円?5= 1,640万円
?1640万円の所得税=およそ387万円。
?387万円割る1640万円=23% ←これが平均課税になります。
?8200 × 23%= 1886万円
これが税金になるんですねー。ちょっと安心しましたね。
儲かったからむしり取るとかそういうことではなく、その収入に応じてあったさないでねやり方があるということがわかったので、たくさん稼いでも無駄にとられすぎるという事はないんですね。
まとめ
税金は、私たちの心の平和を守るためにも自分だけ得をすることでなく、世を明るく幸せにするための幸福税とも言えますね。
税金の使い方をテレビのCMでも、なんの媒体でもいいからこういう風に使っていますと、わかりやすく国民に知らせてほしいですよね。そして、国民が実際にそのありがたみ(恩恵)を実感できるのであれば、より心が幸せな人であふれる国になるのにと思います。
今、増税増税と騒がれていますが、数十年前よりも格差が進み、確実に若い人は職がなく苦しい状況に追い込まれている人も多くなっているし、その人たちからも払えというのは苦しい。現に、生活保護を受ける人も増えている。
項目ごとにパーセンテージを決めて、人間が生きていくのに最重要な食材については最低の税率にする。
それ以外は、娯楽・贅沢と思われるものに向かって少しずつ税率を上げていくやり方でかけていけばよいのにね。
国、お役人の方々、どうぞそこをうまくまとめていただきたいと思います。
あの億万長者の斉藤一人さんもいっていました。人の役に立つための税金ならむしろ喜んで払いますと。
税金の納め方は世の鏡とも言えそうですね。
参考になりましたでしょうか。いいねと思ったらどうぞ拡散シェアしてください!